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ダッチオーブンも使えるバーナー!SOTOフュージョンST-330を徹底レビュー

フュージョン サムネイル

BLIAN

キャンプ歴4年目。私生活ではプチミニマリストな夫婦二人が、キャンプでも少ない荷物でおしゃれなキャンプを楽しむ『ミニマルキャンプ』にチャレンジ。この手軽なキャンプの魅力を、ブログ・Instagram・YouTubeにて発信中。おかげ様で当ブログは、月間3万人の方にご覧いただいています!

こんにちは!
ミニマルキャンパーのBLIAN(@blian_campiiiiing)です。

この記事では、ダッチオーブンも使えるコンパクトバーナー、SOTO レギュレーターストーブ フュージョンST-330を徹底レビューします。

フュージョンはコンパクトバーナーの最高傑作だと思います

この記事はこんな人におすすめ!

おすすめな人

  • シングルバーナー選びに悩んでいる!
  • スキレットやダッチオーブンが使えるバーナーがほしい!
  • フュージョンの使い勝手を知りたい!

この記事では、次のことがわかります。

ポイント

  • フュージョンの使い勝手がわかる!
  • 実際に使って感じたメリットやデメリットがわかる!
  • フュージョンがおすすめな人がわかる!

コンパクトながら料理を楽しめる最高のバーナーで、身軽にキャンプに出掛けましょう!

購入に至るまでの経緯

はじめに、SOTOのフュージョンST-330の購入を検討したきっかけや購入を決意した理由、実際に使ってみた感想についてご紹介します。

購入を検討したきっかけ

TSBBQ ホットサンドメーカーシルバー

キャンプを始めるに当たり、料理のメインには焚き火の炎を使うため、火元としてはコンパクトなシングルバーナーをひとつだけ持とうと決めていました。

その理由については、「コンパクト重視!キャンプ用バーナー・コンロの選び方とおすすめ5選」を参考にしてください。

しかし焚き火の炎を使うと言っても、キャンプ場に到着した後のお昼や、翌日早朝から焚き火をするかはわかりません。

そこで焚き火の炎がなくても、問題なく料理をこなせるだけのスペックを持ったシングルバーナーを探すことにしました。

バーナー サムネイル
コンパクト重視!デュオキャンプで使いたいバーナー・コンロの選び方とおすすめ6選

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購入を決意した理由

SOTO fusion ST-330(上)

私はキャンプで鉄フライパンのターク28cmを愛用しています。(これでパンやベーコンを焼くと美味しくできるんですよねー 笑)

しかしタークは大きな鉄フライパンなので、一体型のシングルバーナーだと鉄フライパンの輻射熱によってガス缶が熱されてしまう心配がありました。

そこで分離型でかつ軽量コンパクトなバーナーを探したところ、出会ったのがSOTOのレギュレーターストーブ フュージョンST-330でした。

これほどコンパクトなバーナーで本当に大丈夫かと少し心配になりましたが、これ以上に最適なシングルバーナーはなく、意を決して購入することにしました。

実際に使ってみた感想

ガスバーナー

実際に使ってみたところ、大変便利でもう手放すことはできなくなりました...笑

想像していた通り、フュージョンひとつでお湯を沸かしたり、お米を炊いたり、ローストビーフを作ったりと、とにかく何でもこなせる万能なバーナーです!

必要十分な火力に加え、風に強いすり鉢状のバーナーのおかげで、とろ火の調節も簡単です。

また分離型なので、よっぽどの長時間でなければタークを使って料理をしていても、輻射熱でガス缶が熱くなることもありません。そのためスキレットやダッチオーブンといった蓄熱性の高い調理器具も使うことができます。

そしてこれだけの高いスペックを持ち合わせていながら、そのサイズは手の平ひとつ分と非常にコンパクトです。そのためコンテナの適当な隙間に詰め込んでおくことができます。

このように荷物をコンパクトにしながらも全く不満なく使えるフュージョンは、シングルバーナー選びに悩んでいる人にぴったりです!

参考

フュージョンのカスタムについては、下記の記事を参考にしてみてください!

フュージョンフルカスタム サムネイル
SOTOのフュージョンST-330をフルカスタム!収納ケースからレザーパッドまでDIYで楽しむ

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SOTO フュージョンST-330について

それでは、私が購入したSOTOのフュージョンST-330について、スペックや特徴について簡単にまとめます。

SOTOとは

SOTO Logo
画像出典:SOTO

SOTOとは、新富士バーナー株式会社が手掛けるアウトドアブランドで、安全性・耐久性を兼ね備えて常に完全燃焼することを掲げています。

新富士バーナーは1978年より工業用バーナーを作り続けており、そのため火器に対する知見と技術は非常に目を見張る物があります。

実際に登山やキャンプなどで使われるバーナーの多くはSOTOであり、アウトドアマンからは圧倒的な信頼を勝ち取っている素晴らしいブランドです。

SOTO フュージョンのスペック

フュージョンのスペックは、次の通りです。

  • 使用時:W41×D12×H9cm      
  • 収納時:W11×D7.5×H9cm
  • ゴトク径:165mm
  • 重量:250g
  • 発熱量:2.6kW(2,200kcal/h)※1
  • 使用時間:約1.5時間(ST-760 1本使用時)※2
  • 点火方式:圧電着火方式

※1 気温25℃無風状態で点火後から5分間の燃焼データより算出。
※2 気温25℃無風状態で点火後から30分間の燃焼データより算出。

分離型にも関わらず非常にコンパクトになるのはもちろんのこと、同じくSOTOの大人気シングルバーナーのST310よりも80gも軽いという破格のスペック!

文句のつけようがないくらい完璧な仕上がりです…。

シングルバーナー選びに悩んでいるなら、これを選べばまず間違いありません!

SOTOフュージョンの特徴

それでは、SOTOフュージョンの特徴をご紹介します。特徴3つは、次の通りです。

ポイント

  • 分離型でダッチオーブンも使用可能
  • マイクロレギュレーターを搭載
  • 優れた耐風性能を誇る

分離型でダッチオーブンも使用可能

SOTO フュージョンの特徴3
画像出典:SOTO

フュージョンは分離型のシングルバーナーとなっているため、火元とガス缶とが離れています。

そのため輻射熱の影響を受けづらくなっているため、蓄熱性の高いダッチオーブンも使用することが可能です。

これほどコンパクトに持ち運びができるシングルバーナーでダッチオーブンでの調理が楽しめることは、荷物を減らしたいキャンパーには嬉しいことです。

マイクロレギュレーターを搭載

SOTO フュージョンの特徴1
画像出典:SOTO

SOTOのバーナーにはマイクロレギュレーターを搭載しているものが多いですが、もちろんフュージョンもばっちり搭載しています。

マイクロレギュレーターとは、外気温の低下や連続使用によるボンベ内の圧力変化があっても、常に安定したガス量をバーナーヘッドへ供給することが機能を指します。

通常外気温が低いとボンベ内の液化ガスが気化しにくくなるため、ヘッドへのガスの供給量が減ります。同様に連続使用をすると、気化熱によりボンベが冷やされることで、やはり供給量が減ってしまいます。

しかしマイクロレギュレーターがあることで圧力変化に応じて弁を開閉して安定した供給量を確保するため、特に寒い冬の時期なんかでも安心して使うことができます。

優れた耐風性能を誇る

SOTO フュージョンの特徴2
画像出典:SOTO

バーナーヘッドは側面が高いすり鉢状の構造となっており、そこに約300個からなる炎口から火足の短い炎が出る仕組みとなっています。

そのため風の影響を受けづらく、アウトドアでも安定してフライパンを加熱することが可能です。

常に風の影響を受けやすいキャンプだからこそ、このような構造で耐風性を有していることは大きなポイントとなります。

おすすめの人

  • 軽量コンパクトなバーナーがほしい!
  • スキレットやダッチオーブンを使って料理をしたい!
  • とろ火~高火力までフル活用して料理を楽しみたい!


SOTOフュージョンのメリット

それでは実際にフュージョンを使って感じたメリットをご紹介します。

フュージョンのメリット4つは次の通りです。

メリット

  • 軽量コンパクトで使いやすい
  • 輻射熱の心配が少ない
  • 火力は十分・とろ火もばっちり
  • 着火も簡単で失敗知らず

軽量コンパクトで使いやすい

手のひらサイズのフュージョン

やはりミニマルキャンパーとしては、この軽量さとコンパクトさは非常に大きなメリットだと思います。

サイズは手の平ひとつ分、主さはわずか250gというのは、他のシングルバーナーと比べてみても圧倒的です。

ガスコンロやバーナーはキャンプの荷物の中でも比較的大きな荷物に部類ですが、それをこのサイズで代用できるのだから驚きです。

不便なく大きな荷物をひとつ減らせるだけでも、購入するだけの価値は十二分にあります。

輻射熱の心配が少ない

ターク28cmを載せたときの上図

分離型の特徴である輻射熱の心配が少ないというのは、とても頼もしいポイントです。

特に私のように大きな鉄フライパンを使ったり、スキレットやダッチオーブンで料理をしたい人にとっては、それだけでフュージョンを選ぶ理由になり得ます。

もちろん一体型をカスタムして輻射熱対策を行うこともできますが、シンプルに火元とガス缶の距離を取れた方が安心です。

じっくりと時間をかけて、蒸し料理や煮込み料理を作りたいなら、分離型であるフュージョンがぴったりです。

火力は十分・とろ火もばっちり

高火力ととろ火

必要十分な火力に加えて、とろ火の調節も行えるため、色々な料理が捗ります。

これは約300個の炎口から出る火足の短い炎と、風防を備えたすり鉢状のバーナーヘッドに特徴があります。

そのため特にお米を炊く際の最後の蒸す時間は、フュージョンのとろ火が最高に使えます。おかげでお焦げの量もしっかりコントロールできるので、気分や料理に合わせてお米を炊き分けることができます。

このようにキャンプで料理を楽しめるのも、フュージョンだからこそだと思います。

着火も簡単で失敗知らず

着火スイッチ

フュージョンには点火スイッチが備わっているため、着火する際にはガスの元栓を開けて点火スイッチを押すだけで簡単に着火することができます。

この着火スイッチ、どうやら初期ロットの際には火花が飛びにくいなどの不良が見受けられたようですが、2020年末頃に購入した私のフュージョンでは特にそのような不具合はありません。

冬の寒い時期でもちゃんと火花を飛ばして着火してくれるため、いつでも安心して使うことができます。

SOTOフュージョンのデメリット

一方で、やはり実際に使って感じたデメリットもあります。

フュージョンのデメリット4つは次の通りです。

デメリット

  • 価格はやや高め
  • 炎が小さな範囲に集中する
  • 設置にスペースが必要
  • 強風には弱い

価格はやや高め

ガス缶とバーナー

フュージョンの販売価格は9,900円(税込:2021年8月時点)です。

これはSOTOのST310と比べると約4,000円ほど高く、キャンプで使えると大人気の小型カセットコンロ、IwataniのタフまるJr.と比べても約2,000円ほど高いです。

破格のスペックを備えているので当然と言えば当然ですが、この価格差に満足できるかが購入のポイントになると思います。

ちなみ私は大変満足しています 笑

炎が小さな範囲に集中する

ターク28cmを載せたときの横図

コンパクトなシングルバーナーなので仕方ない部分ではありますが、炎が小さい範囲に集中してしまいます。

これはバーナーヘッドが約6.1cmであるため、概ねこの範囲にしか炎が当たらないためです。

そのため28cmのタークだと、真ん中しか加熱されず焼きムラや焦げができてしまうことも…。

このあたりは、後ほどご紹介するバーナーパッドを使って解決したいと考えています。

設置にスペースが必要

フィールドラックに置いたときの図

今度は分離型の宿命なのですが、やはりそこそこの設置スペースを必要とします。

フュージョンを使うときにはガス缶も含めると、約40×25cm程度のスペースを取ります。

私は普段60×35cmサイズのラックをキッチンスペースにしていますが、ここにフュージョンを設置すると他にほとんど物を置くことができません…。

そのためガス缶をラックのサイドに取り付けることで、設置スペースを節約できないかと模索しています。

強風には弱い

コンパクトなホットサンドメーカー

フュージョンはすり鉢状のバーナーヘッドで耐風性能は高めですが、それでも強風には弱いと感じます。

実際キャンプをしているとむしろ無風の状態の方が珍しいくらいに風が吹くことは当たり前ですが、体感で風速3~4m程度であれば特に問題はありません。

しかしながら風速が5mを超えてくると、さすがに風防なしでは炎が流されてうまく加熱することができませんでした。

そのためそのような環境でも使いたいというのであれば、別にきちんとした風防を用意していくことをおすすめします。

セットで揃えたいおすすめグッズ3選+1

メリットもデメリットも正直にご紹介しましたが、やはりフュージョンは優れたバーナーです!

しかし次にご紹介するものを合わせて揃えると、さらに使い勝手がアップします!

フュージョンとセットで揃えたいおすすめグッズ3選+1は、次の通りです。

おすすめグッズ

  • 耐熱シリコンチューブ
  • 収納ケース
  • バーナーパッド
  • レザーパッド

耐熱シリコンチューブ

シリコンチューブ

フュージョンは使っているうちに、五徳と足部分も熱を持ちます。

そのため使い終わった後にふいに足をさわると、手を火傷してしまう恐れがあります。また中にはテーブルに足の焼け跡が残ったという報告も…。

そこで耐熱シリコンチューブを装着することで、火傷防止に加え、滑り止めにとしても活躍します。

おすすめは内径4mm×外径6mmのクリアカラーです。フュージョンのスマートな外見を崩さず、相性ぴったりです!

収納ケース

収納ケースに入ったバーナー

フュージョンには収納ケースが付属していないので、自分で用意する必要があります。

そこでおすすめなのが、Seriaにあるこちらのハードケースです。見事なサイズ感で、中身の保護もばっちりです。

カラーもベージュやカーキ色といったアウトドア色からブルーやホワイトと種類があるので、気に入ったカラーを選ぶことができます。

収納ケースとバーナ-

バーナーパッド

「炎が小さな範囲に集中する」というデメリットを解決できるポテンシャルを持つのが、バーナーパッドです。

バーナーパッドの特徴は、バーナーの炎を面で受けることで、調理器具に均一に熱を伝えることです。

そのため大きなフライパンでも、バーナーパッドを使って広く均一に熱を伝えることで、焼きムラや焦げが解決できると思います。

またバーナーパッドを敷くことで、五徳から落ちてしまう小さな調理器具も載せられるようになるため、料理の幅も広がります。

レザーパッド

完成したレザーパッド6

すでに耐熱シリコンチューブを装着しているため問題ないとは思いますが、輻射熱でテーブルが焦げると嫌なので、その対策としてフュージョン専用のレザーパッドをDIYしてみました!

実用性以上に見た目が気に入っているギアですが、DIYすることでオリジナルのギアを持つことはとても気分も上がるのでおすすめです!

このレザーパッドの作り方については、下記の記事を参考にしてみてください。

レザーパッド サムネイル
SOTOのフュージョンST-330専用レザーパッドをDIY!おしゃれなオリジナルギアを楽しむ

続きを見る

まとめ

SOTO fusion ST-330(横)

この記事では、ダッチオーブンも使えるコンパクトバーナー、SOTO レギュレーターストーブ フュージョン ST-330を徹底レビューしました。

フュージョンのスペックおよび特徴は、次の通りです。

  • 使用時:W41×D12×H9cm      
  • 収納時:W11×D7.5×H9cm
  • ゴトク径:165mm
  • 重量:250g
  • 発熱量:2.6kW(2,200kcal/h)※1
  • 使用時間:約1.5時間(ST-760 1本使用時)※2
  • 点火方式:圧電着火方式

※1 気温25℃無風状態で点火後から5分間の燃焼データより算出。
※2 気温25℃無風状態で点火後から30分間の燃焼データより算出。

ポイント

  • 分離型でダッチオーブンも使用可能
  • マイクロレギュレーターを搭載
  • 優れた耐風性能を誇る

また、実際にフュージョンを使って感じたメリットとデメリットは、次の通りです。

メリット

  • 軽量コンパクトで使いやすい
  • 輻射熱の心配が少ない
  • 火力は十分・とろ火もばっちり
  • 着火も簡単で失敗知らず

デメリット

  • 価格はやや高め
  • 炎が小さな範囲に集中する
  • 設置にスペースが必要
  • 強風には弱い

メリットもデメリットも正直にご紹介しましたが、やはりフュージョンは優れたバーナーです!

フュージョンとセットで揃えたいおすすめグッズ3選+1は、次の通りです。

おすすめグッズ

  • 耐熱シリコンチューブ
  • 収納ケース
  • バーナーパッド
  • レザーパッド

フュージョンは、こんな人におすすめ!

おすすめの人

  • 軽量コンパクトなバーナーがほしい!
  • スキレットやダッチオーブンを使って料理をしたい!
  • とろ火~高火力までフル活用して料理を楽しみたい!

コンパクトながら料理を楽しめる最高のバーナーで、身軽にキャンプに出掛けましょう!

それでは良いキャンプライフを!


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キャンプ歴4年目。私生活ではプチミニマリストな夫婦二人が、キャンプでも少ない荷物でおしゃれなキャンプを楽しむ『ミニマルキャンプ』にチャレンジ。この手軽なキャンプの魅力を、ブログ・Instagram・YouTubeにて発信中。おかげ様で当ブログは、月間3万人の方にご覧いただいています!

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