こんにちは!
ミニマルキャンパーのBLIAN(@blian_campiiiiing)です。
この記事では、村の鍛冶屋のペグハンマー、アルティメットハンマーショートにレザーグリップカスタムを施す手順をご紹介します。
初心者でもちょっと慣れればペグハンマーのレザーグリップだってDIYできます!
この記事はこんな人におすすめ!
おすすめな人
- レザークラフトに慣れてきたので少し難しいものにチャレンジしたい!
- ペグハンマーのグリップにレザーカスタムを施す手順を知りたい!
- 村の鍛冶屋のアルティメットハンマーショートのレザーグリップの作り方を教えて!
この記事では、次のことがわかります。
ポイント
- 少し難易度の高いペグハンマーのレザーグリップを作る手順がわかる!
- ペグハンマーのグリップにレザーカスタムを施す具体的な手順がわかる!
- 村の鍛冶屋のアルティメットハンマーショートのレザーカスタムがわかる!
お気に入りのギアにさらに自分の力でカスタムを施して、世界にひとつだけのオリジナルギアでキャンプを楽しみましょう!
ペグハンマーをレザーカスタムしたくなった
私はもともと革靴がきっかけでレザーが好きになり、最近は自分でもレザークラフトをするようになりました。
特にキャンプギアのレザーカスタムにハマっており、日々こんなものを自作しています。
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かれこれ5つほどのキャンプギアにレザーカスタムを施して、少しずつ上手くなっていく感覚を覚えていくのと同時に、さらにもっとレザーでカスタムをしたいと思うようになりました。
そこでinstagramを徘徊しているときに見つけたのが、この素敵なレザーカスタム!
少々無機質に感じがちなペグハンマーがまさかレザーを巻いただけでこれほど美しく見えるなんて...と感動して、すぐさま自分のペグハンマーもカスタムしてやろうと思いました。
しかいながら私の手元にあるペグハンマーは村の鍛冶屋のアルティメットハンマーは、この手に馴染むカーブしたアーチに沿ってレザーを切り出すのは難易度が非常に高い...。
おまけにショートサイズで同じようなレザーカスタムをしている人を見つけることができず、どうすればきれいにカスタムができるのか検討がつきません。
しかし悶々と考え込んでも答えは見つからず、それならば当たって砕けてみるしかない!ということで、自分なりに工夫してレザーグリップの製作に取り組んでみることにしました。
参考
アルティメットハンマーショートを使ってみた感想については、下記の記事を参考にしてみてください。
-
コンパクトだからこそ使いやすい!村の鍛冶屋アルティメットハンマーショートをレビュー
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自作のレザーグリップ
それでは今回私が製作した、村の鍛冶屋のペグハンマーのレザーグリップカスタムについて、その具体的な作業手順をご紹介していきます。
用意するもの
はじめに、レザーグリップを自作するに当たって用意するものをご紹介します。
用意するものは、次の通りです。
- レザー(ヌメ革、A4サイズ、1.5mm厚)
- ハンドソーイングキット(菱目打4本目(3mm)、手縫い用ディバイダー、ゴム板、手縫い用丸針)
- ロウ引き糸
- ガスライター
- カッターナイフ
- はさみ
- ヘリみがき
- トコフィニッシュ
- ゴムハンマー
- 200~400番手の紙やすり(写真外)
- へりおとし(写真外)
ハンドソーイングセットは、岡製作所さんの”Welcome to Leather Craft (ハンドソーイングキット) 3mm”を購入しました。
レザーとロウ引き糸は東急ハンズで、ゴムハンマーなどその他備品はキャンドゥで購入しました。
これを機に本格的にレザークラフトにチャレンジしてみるのであれば、上記のような最低限必要な道具がすべてそろっており、かつ比較的口コミがよい下記の製品がおすすめです。
レザーを濡らして型を作る(立体成型)
それでは早速始めていきましょう!
はじめに、カッターを使ってA4サイズのレザーから縦11.7cm×横12.3cmサイズのレザーを切り出します。
今回はレザーグリップのサイズとして、村の鍛冶屋のロゴと紐を通す穴の間がレザーで埋まるくらいに設定してみました。
このロゴと穴の間のサイズが、約11.7cmとなります。横のサイズはだいたいで問題ないので、厳密に12.3cmで切り出す必要はありません。
レザーを切り出したら、次はこれを水で濡らしていきます。
完成後にわかりましたが、レザーは乾燥すると少し縮むようです。そのため12cmくらいで切り出しても良いかもしれません。
”レザーって水に濡らしたらダメなんじゃないの!?”と思われた方、その通りです。
普通はシミになったり、カビが生える原因になるのでレザーに水気は厳禁なのですが、今回に限っては構いません。
写真のように、レザーの色が変わってひたひたになるまで濡らしてしまいます。
濡らしたレザーはタオルで軽く水気を拭き取ったら、今度は塗れたレザーをペグハンマーに巻きつけていきます。
すると濡れたレザーは伸縮性があるため、このようにペグハンマーのグリップのカーブに沿うようにして巻きつけることができます!
これは立体成型と言って、濡らして伸縮性の増したレザーを型どったまま乾かすことで、型の形状通りに成型するという方法です。
ハンマーのグリップに沿うようにしっかりとレザーを押し付け、このようにして余った部分をクリップで固定してやります。
あとはこのまま数時間ほどレザーが乾燥するのを待てば、立体成型ができます。
グリップの形に沿って切り出す
3時間ほどして、概ねレザーが乾きました!
レザーの色も元の明るいヌメ革の色に戻っているので、大丈夫そうですね。
そこでおそるおそるクリップを外してみると...
ご覧の通り、レザーがグリップの形通りに成型されています!
クリップを外しても形が崩れることなく、レザーが自立するほどにしっかりと型が付いていますね。
それではここから、余分なレザーを切り分けていきます。
カットするのに厳密なサイズを測るのは難しいので、写真のようにして余分なレザーを左右に動かして、わざと境界部分にシワをつけてみました。
クリップが汚れていたためか、レザーに黒いシミが着いてしまいました。クリップをするときは薄いハンカチを挟んだ方が良いかもしれません。
ついたシワを頼りに、カッターで余分なレザーを切り分けていきます。
ここであまりに攻め過ぎるとグリップに巻くのにレザーが足りなくなってしまうため、注意しながら切り進めます。
切り終えた姿がこちらです。
このように糸で縫い付けていくことでちょうどピッタリとはまりそうなサイズ感でレザーを切り分けることができました。
立体成型をして余分なレザーを切り分けたため、見事にグリップに沿った形のレザーを作ることができました。
レザーのコバを整える
切り出したままの荒いレザーも好きなんですが、今回は少し丁寧にコバを整えてみたいと思います。
まずはレザーを縫い合わせる面のコバを、へりおとしを使ってすいていきます。こうすることで縫い合わせたときの形がきれいになる(...はず)です。
次は、レザーのコバを紙やすりを使って軽く磨きます。
コバの切断面がきれいになったら、トコフィニッシュを使ってトコ磨きをしていきます。
このときトコフィニッシュが銀面(革の表側)につかないように気をつけましょう。レザーにシミが残ってしまいます。
トコフィニッシュはこのように指先に軽く付けて、レザーを湿らせるようにして使います。
レザーが湿ったら、乾かないうちにヘリ磨きを使ってコバを磨きます。
何度かコバを磨いていくうちに、このようにコバが少し光りだしたらOKです。
これでコバがきれいに整いました。
レザーに穴を開ける
昨日は夜遅くなってしまったため、翌日です。
すでに立体成型によって、見事にグリップのアーチにぴったりと沿う形でレザーが自立しています。
下準備はすでに終えたので、ここからいよいよ糸を塗っていくための作業を進めていきます。
まずはディバイダーを使ってレザーの四辺すべてに穴を開けるための目印となるラインを引いていきます。
次に引いたラインに沿って、菱目打4本目を使って穴を開けていきます。
このようにレザーの四辺すべてに穴を開け終えました。
あとは糸を縫っていくだけですね!
飾り糸を縫う
それでは糸を縫っていきます。
レザークラフトをする際の糸の準備の仕方は、次の通りです。
糸の準備ができたら、まずは飾り糸を縫っていきます。飾り糸はレザーをグリップに装着した際の上下部分に入れていきます。
飾り糸は言葉通り飾りなので、何かに縫い付けることなくレザー単体に糸を通していきます。
糸をレザーの表裏の交互から手繰って、縫い進めていきます。
端まで縫い終えるとこんな感じです。
あとはレザーの裏側で糸を本結びでギュッと固く結んで...
余計な部分はハサミでカットすればOKです。
これをもう片方にも同様に行えば、写真のようにレザーの上下に飾り糸ができている状態になります。
グリップに縫い合わせる
それでは、いよいよこのレザーをペグハンマーのグリップに縫い付けていきます。
先ほどと同様に糸の準備を終えたら、レザーをグリップに巻き付けて針を穴に通していきます。
サイズがギリギリなので、レザーをギュッと寄せながら、糸が切れない程度に締め付けながら作業を進めます。
ちょうど真ん中あたりまできました。
針を穴に通そうとするとペグハンマーに針が当たってしまうため、上手に針を斜めから通しながら、ギュッギュッと締めていきます。
一番下まで縫い付けるとこんな感じです。ここでミスが発覚しました!
菱目打でレザーに穴を開ける時にちゃんと穴の数を数えていなかったせいで、正面右側のほうが穴の数がひとつ足りず、縫い終わりが不格好になってしまいました...。
菱目打でレザーに穴を開けるときには、必ず穴の位置と数を確認しながら行いましょう。
今さら後悔しても仕方がないので、このまま作業を進めます。
糸をレザーの裏側から引っ張り出したら、二本の糸を本結びでギュッと固く結びます。
あとは余計な糸をハサミでカットして、それでも少し残った糸は針を使って見えないようにレザーの内側へと隠してやりましょう。
いろいろと問題はありましたが、ひとまずこれでペグハンマーのレザーグリップカスタムが完成しました!
みなさん、ここまでお疲れ様でした!
完成したレザーグリップカスタム
それでは完成したペグハンマーを見ていきましょう!
若干結び目が歪んでしまいましたが、概ねペグハンマーの中心に沿って縫うことができました。
あらかじめレザーのサイズを測ったので、村の鍛冶屋のロゴもばっちり見えます。
(レザーが乾いた際に縮んだのか、想定より少しサイズが小さくなってしましました)
ペグハンマーを手に握ったときも、吸い付くような握り心地がとても良く、見た目に加えて実用性もアップしました。
後ろから見るとレザーがきれな曲線を描いてグリップにフィットしており、自己満足ですが100点満点の出来栄えとなりました!
今回は自分史上、最も難易度の高いレザークラフトでしたが、工夫をすればこのようにレザーグリップも作れることがわかって、ますますレザークラフトにのめり込みそうです...!
参考
レザーグリップに合わせてレザーストラップも取り付けてみました!
レザーストラップの作り方については、下記の記事を参考にしてみてください。
-
ペグハンマー用レザーストラップの作り方!初心者でもできる簡単DIY
続きを見る
まとめ
この記事では、村の鍛冶屋のペグハンマー、アルティメットハンマーショートにレザーグリップカスタムを施す手順をご紹介しました。
ペグハンマーのレザーグリップをDIYするのに用意するものは、次の通りです。
- レザー(ヌメ革、A4サイズ、1.5mm厚)
- ハンドソーイングキット(菱目打4本目(3mm)、手縫い用ディバイダー、ゴム板、手縫い用丸針)
- ロウ引き糸
- ガスライター
- カッターナイフ
- はさみ
- ヘリみがき
- トコフィニッシュ
- ゴムハンマー
- 200~400番手の紙やすり(写真外)
- へりおとし(写真外)
レザークラフト初心者でも少しずつ経験を積んでいけば、レザーグリップだってDIYすることが可能です。
お気に入りのギアにさらに自分の力でカスタムを施して、世界にひとつだけのオリジナルギアでキャンプを楽しみましょう!
それでは良いキャンプライフを!