こんにちは!
ミニマルキャンパーのBLIAN(@blian_campiiiiing)です。
この記事では、キャンプで使う3シーズン用寝袋におすすめしたい、イスカのエア280xをレビューします。
エア280xはコンパクトでデザインもカッコよく頼れる相棒です!
この記事はこんな人におすすめ!
おすすめな人
- 3シーズン用の寝袋を探している!
- イスカの寝袋の使い心地を知りたい!
- エア280xを使った感想を教えて!
この記事では、次のことがわかります。
ポイント
- エア280xの魅力がわかる!
- 実際に使って感じたメリットやデメリットがわかる!
- エア280xがおすすめの人がわかる!
軽量コンパクトな寝袋を選んで、身軽で楽しいキャンプに出掛けましょう!
参考
2021年にエア280xは廃盤となり、フルモデルチェンジしてエアプラス280が登場しました。
詳細はイスカの公式HPを御覧ください。
購入に至るまでの経緯
はじめに、イスカのエア280xの購入を検討したきっかけや購入を決意した理由、実際に使ってみた感想についてご紹介します。
購入を検討したきっかけ
私はもともとキャンプを始める以前から登山をしており、1,000m程度の低山から3,000mを超える高山まで様々な山を歩いていました。
そこで問題になったので荷物の重さで、当時はあまり気にせずいろいろな荷物を詰めていたため、2泊3日だとザックの重さが17kgほどになっていました。
これでは荷物を背負っているだけで体力を消耗するし、その分歩ける距離が減ったり疲労で判断力が鈍る危険性があると考え、荷物の軽量化を考えることにしました。
そこでmont-bell ダウンハガー650#3から、同じ以上の暖かさを持つレベルで軽量なダウンの寝袋に買い替えることにしました。
購入を決意した理由
登山では道具の性能は非常に重要です。なぜなら限られた荷物であらゆるシーンに対応する必要があるからです。
例えば、想像以上に気温が下がったときや大雨が一晩中吹き付けるように日であっても、キャンプであれば車に避難したり帰宅することも選択肢に入りますが、山の上にいる登山ではそうはいきません。
そういった想定から、登山における寝袋は軽量コンパクト、撥水加工がある、寝心地には妥協しないといった条件を兼ね備え、春先から晩秋まで使えるスリーシーズン用の寝袋を探しました。
そういった条件に最も合致したのが、イスカのエア280xでした。キャンプを初めてからも引き続きエア280xを使っており、真冬以外は様々な工夫をしながら愛用しています。
参考
キャンプにも登山にも使えるダウンの寝袋については、下記の記事も参考にしてみてください。
実際に使ってみた感想
まず一番に浮かんだ感想が、"とにかくコンパクト"であることです。付属の専用袋に押し込めば2Lのペットボトルほどのサイズとなり、寝袋をコンパクトにできたことでザックのサイズダウンに成功しました。
このコンパクトさは実際にキャンプでも役立っており、ちょっとした荷物の隙間に入れて気軽に持ち出すことが可能です。
もちろんサイズだけでなく、スリーシーズン使うのに十分な暖かさや、表面の撥水加工によって結露を気にしなくていいなど、使い勝手も大変満足しています。
イスカ エア280xについて
それでは、私が購入したイスカのエア280xについて、スペックや特徴について簡単にまとめます。
イスカとは
イスカ(ISUKA)とは、寝袋・シュラフの専用メーカーで、日本のアウトドアブランドです。
「HEARTY & QUALITY(心あるモノづくりで、最高の品質を。)」をコンセプトに、厳しい縫製基準や厳選した素材、そして快適睡眠の検証を繰り返すことで、素晴らしい寝袋を開発しています。
日本にはmont-bellやNANGAといった高品質な寝袋を提供するメーカーが他にもありますが、ISUKAは特に質実剛健で、それゆえにコアなファンも多く存在するほどの信頼できるメーカーです。
エア280xのスペック
エア280xのスペックは、次の通りです。
- 使用時:肩幅78×全長210cm
- 収納時:Φ14×L24cm
- 重量:約550g
- 快適温度:- (最低使用温度2℃)
- フィルパワー:800FP
収納サイズはΦ14×L24cm、重量は約550g、最低使用温度は2℃というスペックは、その当時比較対象に挙がっていたNANGAのオーロラライト350DXやmont-bellのダウンハガー800#3と比べても全く遜色ないものでした。
残念ながら現在このエア280xは廃盤モデルとなりましたが、代わりに2021年にフルモデルチェンジしてエアプラス280が登場しました。
エアプラス280はエア280xの様々な特徴を引き継ぎながら、さらに引き裂き強度と耐磨耗性を維持しつつも軽量化を果たしており、非常に魅力ある寝袋となっています!
エア280xの特徴
それでは、エア280xの特徴をご紹介します。なお現在はエアプラスへとモデルチェンジしていますが、基本的な特徴は同じとなっているため、イスカの寝袋を検討している人の参考になれば幸いです。
エア280xの特徴3つは、次の通りです。
ポイント
- 3D構造で自然なフィット感
- ダウン配置の最適化
- 永く愛用できる厳しい検査基準
3D構造で自然なフィット感
イスカの寝袋の一番の特徴は、ディファレンシャルカットと3D構造による寝袋の形状の最適化です。
ディファレンシャルカットとは、寝袋の内側と外側との生地を異なるサイズで裁断・裁縫することで、熱損失を最小限に抑えつつも圧迫感の少ない快適な寝心地を実現しています。
さらに3D構造とは、寝袋の形がかまぼこの断面のように上部にゆとりを持たせた構造をとっており、身体に自然な形でフィットする寝袋に仕上げられています。
ダウン配置の最適化
イスカのもうひとつの特徴として、上記の3D構造によって実現しているダウン配置の最適化です。
例えば寝袋の背中側は自分の体重で潰れてしまうことから、膨らむことで効果を発揮するダウンの特性を最大限に活かすことができません。
そこで背中側のダウン量を減らし、代わりに3D構造によって空間の生まれた上部側のエリアごとにダウン量を最適化したり、冷えやすい足側のダウン量を増やすことで、少ないダウン量でも効率良く暖かくなる工夫が施されています。
永く愛用できる厳しい検査基準
どのメーカーも品質には強いこだわりを持っていますが、イスカは特に"裁縫"に並々ならぬこだわりを持っており、厳しい検査基準を設けることで永く愛用できる寝袋を作っています。
これは、優れた素材は最高の縫製技術でこそ生かされるとの信念から、高い基本性能と耐久性を有し、最高品質の寝袋を末永く使えるようにとの考えによるものです。
そのため、超撥水性能・優れた引き裂き強度・耐磨耗性などに優れる"ナイロン66"を生地に使い、10年20年と永く愛用できる最高の縫製技術によって仕上げられています。
おすすめの人
- 3D構造で最適化された快適な寝袋を使いたい!
- より軽量化されたダウンの寝袋がほしい!
- 人とは被らないダウンの寝袋を選びたい!
エア280xのメリット
それでは、実際にエア280xを使って感じたメリットをご紹介します。
エア280xのメリット3つは、次の通りです。
メリット
- 軽量コンパクトでかさ張らない
- 3月~11月の3シーズンに最適
- 細部までこだわった作りで使い勝手抜群
軽量コンパクトでかさ張らない
やはり一番大きなメリットは、収納サイズがコンパクトでかさ張らないため、持ち運びに優れる点です。
寝袋はキャンプには必須のギアであり、また人数分用意する必要があることからも、キャンプの荷物の中でも大きな割合を占めることになります。
そのため寝袋を少しでも軽量コンパクトにすることは、積込みや片付けといった手間を軽減し、キャンプに出掛けるフットワークを軽くしてくれることに繋がります。
その点エア280xはNANGAやmont-bellの寝袋と比較しても、スリーシーズン使うのに十分な使用温度でありながら非常に軽量コンパクトであることから、荷物を少しでも減らしたい人にはぴったりです!
3月~11月の3シーズンに最適
このように軽量コンパクトなエア280xですが、最低使用温度は2℃と、スリーシーズン使うのに十分な性能となっています。
実際に私はエア280xを、3月の初春から11月の晩秋までの3シーズンの間、キャンプで愛用しています。(ただし使用シーンは主に関東平野部です)
もちろん時期によってはエア280xだけでは心許ないときもありますが、そのときは工夫をして保温力を高めています。
寝袋の保温力を高める工夫については、「冬キャンプを快適に乗り越えろ!保温力を高める寝袋の寒さ対策10選とおすすめの冬用寝袋」を参考にしてください。
私は寒がりな体質ですが、エア280x単体では外気温が10℃くらいまで、保温力を高める工夫をすれば外気温が5℃くらいまでなら快適に眠ることができています。そのため真冬以外に使う寝袋としてはぴったりで、大変満足しています。
細部までこだわった作りで使い勝手抜群
エア280xは独自の3D構造やダウン配置の最適化など、細部までこだわった作りのおかげで使い勝手は抜群に優れます。
特に気に入っている点が、背中側のダウン量を減らす代わりに、寝袋の上部と足元のダウン量が増やしていることです。
この工夫のおかげで少ないダウン量でもダウン量以上に暖かく感じられ、一年を通して長く使えることに繋がっています。
この他にも、強度が高く撥水性に優れる生地や、生地を噛みにくいスムーズなファスナーなど、細部まで妥協なく作られている寝袋は信頼して使うことができます。
エア280xのデメリット
非常に優れた寝袋であるエア280xですが、一方で実際に使って感じたデメリットもあるためご紹介します。
エア280xのデメリット3つは、次の通りです。
デメリット
- 価格が高い
- 寝返りを打つと背中側が寒い
- ストレッチ性は皆無
価格が高い
エア280xの一番のデメリットは、価格が高いことです。私が購入した廃盤モデルとなってしまったエア280xは30,240円(税込)であり、フルモデルチェンジした同スペックのエアプラス280は37,400円(税込:2022年3月現在)となっています。
廃盤モデルの時点で十分高価格でしたが、新モデルではさらに価格が高くなっており、それゆえ気軽に買えるものではありません。
ただし荷物を減らして身軽なキャンプを目指す上で、寝袋は数少ない"軽量コンパクトに貢献できるギア"になります。
そのためにお金をかけて投資をする価値は、十二分にあると考えます。安くても大きくてかさ張る寝袋で後々後悔するよりも、高くても高品質で永く使える寝袋を選んだ方が、長い目でみて得られるものは大きいでしょう。
寝返りを打つと背中側が寒い
3D構造やダウン配置の最適化など様々な独自の工夫が施されているエア280xですが、その結果弱点となってしまったのが、寝返りを打つと背中側が寒いということです。
これはもともと背中側のダウンは自分の体重で潰れてしまってダウンの役割を果たせないことから、背中側のダウンを減らして、代わりに上部や足元に配置しているわけです。
しかし人は寝るとき必ずしもずっと仰向けでいるわけではありません。ごろごろと寝返りを打ったり、そもそも横向きやうつ伏せで寝るという人もいるかもしれません。
そのため寝袋に入った状態から横向きやうつ伏せになると、背中側のダウン量が少ないために冷えを感じやすくなってしまいます。
そのため私はこの対策として、寝袋ごとではなく、中の身体だけを回転させることで、寝袋の背中側が外側を向かないようにして寝ています。
ストレッチ性は皆無
私は以前までmont-bellのダウンハガー650#3を使っていましたが、それと比べるとどうしてもエア280xのストレッチ性は劣ってしまいます。
というより、そもそも寝袋の中であぐらをかけるほどのmont-bellのストレッチ性が異常であり、エア280xはごく一般的な寝袋です。
そのため、寝袋にストレッチ性とそれによる寝心地の良さを求めるなら、mont-bellの寝袋の方が向いています。
しかし寝袋はあくまで寝るときに使うだけで、それよりも軽量コンパクトを求めたいという人には、イスカのエア280xはぴったりな寝袋となるでしょう。
まとめ
この記事では、キャンプで使う3シーズン用寝袋におすすめしたい、イスカのエア280xをレビューしました。
エア280xのスペックおよび特徴3つは、次の通りです。
- 使用時:肩幅78×全長210cm
- 収納時:Φ14×L24cm
- 重量:約550g
- 快適温度:- (最低使用温度2℃)
- フィルパワー:800FP
ポイント
- 3D構造で自然なフィット感
- ダウン配置の最適化
- 永く愛用できる厳しい検査基準
また、実際に使って感じたメリットとデメリットは、次の通りです。
メリット
- 軽量コンパクトでかさ張らない
- 3月~11月の3シーズンに最適
- 細部までこだわった作りで使い勝手抜群
デメリット
- 価格が高い
- 寝返りを打つと背中側が寒い
- ストレッチ性は皆無
ご紹介したエア280xは廃盤モデルとなってしまいましたが、新たにフルモデルチェンジして登場したエアプラス280はよりハイスペックとなってより隙がなくなっています!
エア280xはこんな人におすすめ!
おすすめの人
- 3D構造で最適化された快適な寝袋を使いたい!
- より軽量化されたダウンの寝袋がほしい!
- 人とは被らないダウンの寝袋を選びたい!
軽量コンパクトな寝袋を選んで、身軽で楽しいキャンプに出掛けましょう!
それでは良いキャンプライフを!