こんにちは!
ミニマルキャンパーのBLIAN(@blian_campiiiiing)です。
この記事では、鮮やかなチタンブルーを楽しむために、snow peak チタンシングルマグを使った失敗知らずな焼き入れ方法を解説します。
この記事の通りに行えば必ず美しい焼き入れを行うことができますよ!
この記事はこんな人におすすめ!
おすすめな人
- チタンのマグカップの焼き入れを行いたい!
- 美しいチタンブルーを出せる焼き入れ方法を知りたい!
- 初心者でも失敗しない焼き入れ方法を教えて!
この記事では、次のことがわかります。
ポイント
- チタンに焼き入れを行う魅力がわかる!
- 焼き入れを行うときのポイントがわかる!
- 失敗をしない焼き入れを行う方法がわかる!
チタンマグに鮮やかなチタンブルーと美しいグラデーションを入れて、世界にひとつだけのマグカップを手に入れましょう!
⇩この記事の動画はこちらからどうぞ!⇩
チタンに焼き入れを行う魅力3選
チタンのシングルマグを手に入れたら、焼き入れは一度はチャレンジしてみたいカスタムのひとつです。
なぜこれほどまでにキャンパーは焼き入れに惹かれるのか、まずはチタンの焼き入れの魅力についてご紹介します。
焼き入れを行う魅力3選は、次の通りです。
魅力
- 鮮やかなチタンブルーが楽しめる
- 夕焼けのような美しいグラデーションに惹かれる
- 世界でひとつだけのオリジナルギアを作れる
鮮やかなチタンブルーが楽しめる
チタンの一番の特徴といえば、焼き入れを行うことで鮮やかなチタンブルーを楽しめることです!
これは焼き入れを行うことでチタンの表面上に酸化被膜が形成され、この酸化被膜の厚みによって反射して見える色味が変わるわけです。
焼き入れによってチタンは様々な色に変化しますが、特にチタンでしか味わえない鮮やかなブルーは、うっとりと見惚れて所有欲も高まります!
夕焼けのような美しいグラデーションに惹かれる
鮮やかなチタンブルーももちろんですが、焼き入れによって徐々に変化するグラデーションもとても美しくて惚れ惚れします!
チタンの焼き入れを行うと、ざっくりと黄色→茶色→紫色→青色→と変化し、さらにそれを超えると銀色へと変わっていきます。
この色と色の境界があいまいなグラデーションがまるで夕焼けのように美しく、グラデーションこそチタンの楽しみ方だと言う人がいるのも納得の美しさです!
世界でひとつだけのオリジナルギアを作れる
チタンの焼き入れは、火の強さや火の当て方、焼き入れを行う時間などによって現れる色味やグラデーションが全く変わるため、ひとつとして同じものはできません。
そのため、世界でただひとつ自分だけのオリジナルギアを作ることができます!
自分の気に入ったデザインの、自分の手で作り上げた、自分だけのギア、そんな贅沢なものがチタンであれば焼き入れによって簡単に作れることも魅力的なポイントではないでしょうか。
焼き入れを行うときのポイント
チタンマグに焼き入れを行うことの魅力は十二分に伝わったでしょうか。"今すぐにでもチャレンジしたい!"という人もいるかと思いますが、ちょっと待ってください!
焼き入れはしっかりとした準備とコツを確認しておかないと、思った通りの色味を出すことができません。
そこでここでは、焼き入れを行うときに押さえておきたいポイントをご紹介します。
焼き入れを行うときのポイント3つは、次の通りです。
ポイント
- 理想のマグの姿をイメージする
- 丁寧に脱脂を行う
- こまめに焼色を確認する
理想のマグの姿をイメージする
焼き入れに取りかかる前に、事前にどういった雰囲気の焼き入れを行いたいのか、理想のマグの姿をイメージしておきましょう。
グラデーションの範囲やチタンブルーを入れたいポイント、全体的なデザインなど、自分の好みとする理想の姿を決めておくと、焼き入れの最中に悩まずに済みます。
今回私は、snow peakのロゴより下部分にグラデーションを入れ、底部にのみさり気なくチタンブルーが見えるようの姿を完成型のイメージとしました。
他にもInstagramやYouTubeなんかに多くの人が個性豊かな焼き入れを行っているため、理想の姿を探してみてください。
丁寧に脱脂を行う
焼き入れを行う前には、これでもかという程に何度も丁寧に脱脂を行いましょう。
チタンの美しい焼き入れの成否は、脱脂によって決まると言っても過言ではありません。
もし脱脂が不十分なところがあると、焼き入れた際にまだら模様になってしまったり、色味にバラツキが出てしまいます。(それも味として楽しむこともできますが 笑)
今回私はシリコンオフを使って脱脂を行いましたが、他の方法としてはアルコール(エタノール)や中性洗剤、重曹を使うといった方法などがあるため、身近にあるものでしっかりと脱脂を行いましょう。
こまめに焼色を確認する
焼き入れを行っている最中は、こまめに焼色の確認を行いましょう。
火の当て方にもよりますが、チタンが黄色に色付いてきてから、チタンブルーを過ぎて銀色に変化していくまではあっという間です。
そのためちょっとボーッとしている間に、気がついたら全面銀色に焼き付いていた、なんてことになったら目も当てられません。
後ほど詳細なコツについてはお話しますが、常に集中を保ちながら、特にチタンが色付いてからは色の変化を見逃さないよう気をつけて行いましょう。
失敗しない焼き入れを行う方法
それではいよいよ、実際にチタンマグに焼き入れを行っていきましょう!
今回はsnow peakのチタンシングルマグ 300に焼き入れを行っていきます。
すでにキャンプで5回ほど使用しているため小さなキズなどが付いていますが、果たしてどうなることでしょうか…。
参考
snow peakのチタンシングルマグ 300を使った感想については、下記の記事を参考にしてみてください。
準備するもの
はじめに、焼き入れを行うために準備するものをご紹介します。準備するものは、次の通りです。
- チタンシングルマグ 300
- バーナー
- シリコンオフ
今回はシリコンオフを使って脱脂を、バーナーを使って焼き入れを行っていきます。
焼き入れは家のコンロでもできなくはないですが、安全装置があると途中で停止する可能性もあるため、キャンプ用のバーナーがおすすめです。
またこの他にあったら良いアイテムとして、脱脂中に作業するためのビニール手袋、焼き入れ中に作業するためのレザーグローブ、ニッパーなどがあると便利です。
焼き入れ中はマグのハンドルも高熱となり、レザーグローブをしていても熱いです。ニッパーなどでハンドルを挟んで、遠くから火元から離れて作業することをおすすめします。
STEP1 脱脂を行う
それでは早速始めていきましょう!まずは丁寧に脱脂を行っていきます。
作業にあたっては手の脂がつかないよう、ビニール手袋をはめて行います。まずはシリコンオフをマグに吹きかけていきます。
シリコンオフなどの有機溶剤を使うときは、必ず屋外などの換気の良いところで作業しましょう。
そして乾かないうちに、マグについた汚れを拭き取っていきます。
底面だけでなく、側面やマグの内側など、まんべなく丁寧に脱脂を行います。
この作業を2回ずつ行って、表面についた手垢などの汚れが無くなればOKです。
新しく汚れがつかないよう飲み口を下にして、テーブルの上に置いておきましょう。
STEP2 バーナーで焼き入れを行う
しっかりと脱脂ができたら、いよいよ焼き入れを行っていきます。今度はレザーグローブに変えて、ペンチでマグのハンドルを掴んで作業を行います。
バーナーの火力は強めにして、底面が常に平行になるよう意識しながら、小さな円を描くようにして炎を当てていきます。
炎は一ケ所に集中して当てるのではなく、底面全体にまんべんなく当てるように意識しましょう。
すると1分ほどで、このように全体的に黄色味を帯びてきました。
そのまま作業を続けていくと、はみ出した炎が側面にも当たって、2分ほどで側面も黄色に変化してきました。
側面はマグを傾けて炎を当てなくても、このように自然と焼き入れすることができます!
さらに3分経過したときには、底面はご覧のように鮮やかなチタンブルーへと変化していました!
そして4分後には側面にもチタンブルーが現れてきて、美しいグラデーションが浮かび上がってきました!
だいたい3~4分ほどで、鮮やかなチタンブルーの焼き入れを行うことができます!
ここから先は、自分の好みに合わせて焼き入れを進めていきましょう。
STEP3 好みの色味がついたら完成!
私はもう少し側面全体にグラデーションを広げたかったため、さらに焼き入れを続けました。
5分30秒ほどで、側面のチタンブルーの占める割合が大きくなってきました。
さらに7分経った頃には、より明るいチタンブルーが現れてきました。
最終的には8分ほど焼き入れを行い、写真の通り鮮やかなチタンブルーと美しいグラデーションを入れることができました!
あとは自然に冷めるまで、アイアンテーブルや金属トレーの上などに置いて、しばらく放置しましょう。
焼き入れを行ったあとのマグは大変熱いので、間違えて素手で触らないように気をつけましょう。
また水で急激に冷やすと変形する恐れがあるため、自然に冷めるまで待ちましょう。
完成したオリジナルのマグ
それでは、完成した私だけのオリジナルのマグをご覧ください!
いかがでしょうか⁉
底面は鮮やかなチタンブルーが広がり、側面は上に行くに従って紫色、茶色、黄色と美しいグラデーションがかかっています!
そしてはじめにイメージした通り、snow peakのロゴに少しかかる程度に焼き入れを行うことができました。
また外側だけでなく、内側にも薄っすらと青色とグラデーションが入り、これはこれでいい感じです!笑
あまりにも良い出来栄えとなったため、急遽チタンシングルマグ 220にも焼き入れを行い、両方とも美しいグラデーションの楽しめるマグとなりました。
これで世界にひとつだけのオリジナルマグで、これからのキャンプがますます楽しみになりました!
まとめ
この記事では、鮮やかなチタンブルーを楽しむために、snow peak チタンシングルマグを使った失敗知らずな焼き入れ方法を解説しました。
チタンに焼き入れを行う魅力3選は、次の通りです。
魅力
- 鮮やかなチタンブルーが楽しめる
- 夕焼けのような美しいグラデーションに惹かれる
- 世界でひとつだけのオリジナルギアを作れる
また、焼き入れを行うときに押さえておきたいポイント3つは、次の通りです。
ポイント
- 理想のマグの姿をイメージする
- 丁寧に脱脂を行う
- こまめに焼色を確認する
さらに、失敗しない焼き入れを行う方法は、次の通りです。
焼き入れの方法
- STEP1 脱脂を行う
- STEP2 バーナーで焼き入れを行う
- STEP3 好みの色味がついたら完成!
この記事に書いてあることをしっかりと実践すれば、必ず納得の行くチタンの焼き入れができるはずです!
チタンマグに鮮やかなチタンブルーと美しいグラデーションを入れて、世界にひとつだけのマグカップを手に入れましょう!
それでは良いキャンプライフを!