こんにちは!
ミニマルキャンパーのBLIAN(@blian_campiiiiing)です。
この記事では、非日常を味わえる薪割りに向いた手斧の選び方と、コンパクトでキャンプでも使えるおすすめの手斧7選をご紹介します。
手斧を使って薪割りなんてロマンがありますよね!
この記事はこんな人におすすめ!
おすすめな人
- そもそもキャンプに手斧って必要なの…?
- どんな手斧を選べばいいのかわからない!
- 使いやすいおすすめの手斧を教えて!
この記事では、次のことがわかります。
ポイント
- 手斧を使いたくなる理由がわかる!
- 手斧を選ぶポイントがわかる!
- 使いやすいおすすめの手斧がわかる!
喧騒から離れて自然を楽しむキャンプだからこそ、薪割りを含めて非日常の世界に浸りましょう!
キャンプに手斧は必要か?
"そもそもキャンプに手斧って必要なの?"と思われる人も多いと思います。実際に一年間手斧を使ってキャンプをしてきた結果としては、『手斧は必ずしも必要ではない』ということです。
この結論に至った私の考えとしては、次の通りです。
薪割りはナイフでも可能
そもそも薪割りを楽しむのであれば、手斧でなくても、ナイフがあれば十分です。ナイフがあれば焚き付け用のフェザースティックを作ったり、バトニングをして小割を作ったりするなど、手斧よりもできることが多く、より焚き火を楽しむことができます。
もちろん広葉樹のように太くて堅い薪をナイフだけで割ることは難しいですが、針葉樹であればナイフでも十分割ることができます。そのため、気軽に薪割りを始めたいのであれば、まずはバトニングもできるシースナイフを選ぶことをおすすめします。
詳しくは、「バトニングにも挑戦!よりキャンプを楽しめるアウトドアナイフの選び方とおすすめ6選」を参考にしてください。
扱いが難しくケガをする恐れも
また手斧はナイフと比べても扱いが難しく、正しく扱わないとケガをしてしまう恐れもあります。
例えばナイフを使ったバトニングであれば、ナイフを薪に当て、ナイフの背を叩いて薪を割るため、誰でも簡単に薪を割ることができます。一方で手斧で薪を割るとなると、持ち上げた手斧を、地面に置いた薪を狙って正確に当てなければなりません。
ここで誤って外してしまうと、手斧が足に当たってケガをしたり、またうまく当てられたとしても、割れた薪が飛んでいって誰かをケガさせてしまう可能性もあります。
このように手斧の扱いには慣れが必要であり、ケガをする恐れが常にあることには注意が必要です。
それでも手斧の薪割りにはロマンがある
このように、気軽に薪割りを始めたいのであればナイフの方が適していますし、手斧を使った薪割りはケガをしてしまう恐れもあります。しかしたとえそのようなデメリットがあったとしても、やはり手斧を使った薪割りにはロマンがあります。
日常の喧騒から離れて自然に帰り、暖を取るために薪を割る。必要なものを自給自足しながら、非日常の世界に浸る。そういった楽しみ方ができるのは、キャンプならではでしょう。
もしそういった楽しみ方をしたいのであれば、メリットやデメリットといった枠を越えて、チャレンジするべきだと思います。
そもそもキャンプの楽しみ方は自由です。自分のやりたいことがあるのなら、周りの声など気にせず楽しみましょう!
手斧を選ぶポイント
それでは、キャンプでも使いやすい手斧を選ぶために、押さえておきたいポイントをご紹介します。
手斧を選ぶポイント3つは、次の通りです。
ポイント
- 片手で扱えるコンパクトなサイズ
- ヘッドに力が乗る適度な重量
- 握りやすいハンドルの素材と形状
片手で扱えるコンパクトなサイズ
手斧のサイズは30~80cm程度が一般的ですが、キャンプで使うのであれば片手で扱える30~40cm程度のコンパクトなサイズがおすすめです。
このサイズであれば初心者であっても比較的扱いやすく、市販の堅い広葉樹の薪も気持ちよく割ることができます。
また手斧は裸のまま持ち運ぶわけにはいきませんが、コンパクトなサイズならツールボックスに入れて持ち運ぶこともできます。
手斧が入るツールボックスについては、「持ち運びやすい!小物の収納・整理に最適なツールボックスとおすすめ6選」を参考にしてください。
ヘッドに力が乗る適度な重量
手斧の使い勝手は、ヘッドの重量によって大きく異なります。30~40m程度のコンパクトな手斧であっても、ヘッドの重量は100g~1kg近くと製品によって様々です。
手斧ヘッドの重量が軽いと取り回しは簡単ですが、大きな薪を割るには力不足で苦労します。一方で、重量が重いと持ち上げるだけでも大変ですが、その分手斧自体の重さで簡単に薪を割ることができます。
そのため、力の弱い人や小さな薪を割る程度の使い方なら軽い手斧が、堅くて大きな薪を割るといった使い方なら重い手斧を選ぶのが良いでしょう。
ヘッドの重量が600gくらいだと、扱いやすさと使いやすさのバランスに優れるため、おすすめです。
握りやすいハンドルの素材と形状
手斧の扱いやすさは、ハンドルの素材や形状によっても変わります。
例えば、木製のハンドルは手に馴染みやすくて持ちやすく、樹脂製やラバー製は滑りづらくてグリップがよく効きます。
またハンドルの形状に関しても、真っ直ぐの棒状のハンドルよりも緩やかなカーブ状のハンドルの方が、手斧を下ろしたときに薪に真っ直ぐに力が伝わりやすいです。
しかしながら、ハンドルの素材や形状が手斧の扱いやすさにそれほど大きな影響を与えるわけではないため、見た目やデザインなど、自分の気に入ったものを選ぶ上での参考程度にしましょう。
おすすめの手斧7選
それでは、押さえておきたいポイントを踏まえた、おすすめの手斧7選をご紹介します。
Hasqvarna 手斧38cm
- サイズ:全長/38cm、全幅/15cm、刃幅/8cm
- 重量:全重量/約970g、ヘッド重量/約600g
- 材質:刃/スウェーデン鋼、ハンドル/ヒッコリー材
カッコいいデザインと優れた使い勝手を併せ持つ手斧なら、Hasqvarnaの手斧38cmがおすすめです!
スウェーデン製の高品質なヘッドに、強靭なヒッコリー材で作られたハンドルは、北欧らしい美しくカッコいいデザインに仕上がっています。
またヘッド重量が約600g、本体重量が約970gとちょうど良い重さで、絶妙にカーブを描くハンドルが薪に力を伝えやすいため、初心者でも薪割りを楽しむのに扱いやすくなっています。
シンプルだからこそパラコードでカスタムしたり、オイルを塗って味を出すなど、自分だけのギアに育てられる長く使いたい手斧です!
詳しくは、「薪割りや焚き火が楽しくなる!Husqvarna 手斧38cmがキャンプで大活躍」を参考にしてください!
おすすめの人
- 美しくカッコいいデザインの手斧がほしい!
- 初心者でも扱いやすい手斧を使いたい!
Hultafors オールラウンド
- サイズ:全長/44cm、全幅/16cm、刃幅/8.5cm
- 重量:全重量/約1,010g、ヘッド重量/約800g
- 材質:刃/スウェーデン鋼、ハンドル/ヒッコリー材
Hasqvarnaと人気を分かつ魅力的な手斧なら、Hultaforsのオールラウンドがおすすめです!
オールラウンドは上記のHasqvarna手斧38cmと比べて、一回り大きい全長44cm、本体重量1,010gとなっています。
そのため片手はもちろん、両手で持ってパワフルに大きな薪を割ることもできます。
また素材も良質なスウェーデン鋼やヒッコリー材を使っており、デザインも含めて満足できるお気に入りの手斧になるでしょう!
おすすめの人
- Hasqvarnaとは違う魅力的は手斧がほしい!
- 両手でも扱えるパワフルな手斧を使いたい!
FIRESIDE キャンプハチェット鶯
- サイズ:全長/33cm、全幅/13cm、刃幅/7cm
- 重量:全重量/-、ヘッド重量/約500g
- 材質:刃/鉄、ハンドル/タモ材
コンパクトなサイズ感で薪割り以外にも活用できる手斧ならFIRESIDEのキャンプハチェットがおすすめです!
全長33cm、ヘッド重量500gと少し小ぶりなサイズ感に加えて、ナイフのように鋭い刃身が特徴的です。
そのため薪割りだけでなく、枝をはらう、小枝を切断する、繊維に沿って割り裂くなどの焚き付け作りにも役立ちます。
さらに刃の反対側は、ペグの打ち込みができるハンマーのようにデザインされているため、荷物を減らしたいキャンパーにはぴったりです!
おすすめの人
- 薪割り以外にも焚き付けを作るなど活用できる手斧がほしい!
- ペグハンマーとしても使えて荷物を減らしたい!
BAREBONES フィールドハチェット2.0
- サイズ:全長/43cm、全幅/16.5cm、刃幅/8.9cm
- 重量:全重量/約544g、ヘッド重量/-
- 材質:刃/高炭素鋼、ハンドル/ヒッコリー材
個性的でおしゃれなデザインの手斧なら、BAREBONESのフィールドハチェット2.0がおすすめです!
真っ直ぐに伸びたモダンなハンドルに、エッジの効いたスタイリッシュなヘッドが特徴的で、BAREBONESらしいシンプルでおしゃれな雰囲気が伝わってきます。
また全長43cm、本体重量544gとサイズの割りに軽量となっているため、薪割りのしやすさと扱いやすさを上手に両立しています。
人とは違った個性的な手斧を使いたい人に最適です!
おすすめの人
- 個性的でおしゃれなデザインの手斧がほしい!
- 軽量で扱いやすい手斧を使いたい!
BABACHO 多喜火斧
- サイズ:全長/28cm、全幅/-、刃幅/11.5cm
- 重量:全重量/約925g、ヘッド重量/-
- 材質:刃/全鋼、ハンドル/ウォールナット
コンパクトながら無骨で強靭な手斧なら、BABACHOの多喜火斧がおすすめです!
多喜火斧の最大の特徴は、刃先とハンドルが一体となっているフルタング構造のため、ナイフのように薪に刺さった手斧の背を叩いてバトニングをすることができます。
もちろん手斧としての使い勝手にも優れ、全長28cmながら本体重量940gとどっしりとしており、そのためパワフルに薪を割ることも可能です。
安全に薪を割ることができ、名前の通り焚き火の楽しさを味わえる頼もしい手斧です!
おすすめの人
- コンパクトながら無骨で強靭な手斧がほしい!
- 安全に薪割りができる手斧を使いたい!
MORAKNIV キャンピングアックス
- サイズ:全長/32.2cm、全幅/-、刃幅/11.5cm
- 重量:全重量/約510g、ヘッド重量/-
- 材質:刃/ボロン鋼、ハンドル/プラスチック
手軽に持ち運べる軽量な手斧なら、MORAKNIVのキャンピングアックスがおすすめです!
全長32.2cm、本体重量510gと、他の手斧と比べても軽量でコンパクトなサイズとなっています。またハンドルもプラスチック製でグリップが効き、木製のようにオイルを塗るなどのメンテナンスの手間もかかりません。
そのため力に自信のない人でも扱いやすく、気軽に持ち出すことができる便利な手斧です!
おすすめの人
- 軽量コンパクトな手斧を使いたい!
- 気軽に持ち出すことができる手斧がほしい!
Ultranatura キャンプ用斧
- サイズ:全長/36cm、全幅/-、刃幅/6.2cm
- 重量:全重量/約576g、ヘッド重量/-
- 材質:刃/炭素鋼、ハンドル/グラスファイバー
コスパに優れた手斧をガシガシと使っていきたいなら、Ultranaturaのキャンプ用斧がおすすめです!
刃は高炭素鋼、ハンドルはグラスファイバー製と頑丈な素材が使われていながら、なんと4,000円を切る価格で手に入れることができます。もちろん使い勝手も問題なく、全長36cm、重量576gと程よい重さで薪割りも楽しめます。
メンテナンスの手間も少ないので、キャンプでガシガシと使っていくのに最適です!
おすすめの人
- コスパに優れた手斧をガシガシと使いたい!
- メンテナンスの手間のかからない手斧がほしい!
手斧を安全に扱うポイント
手斧は、正しく使えばキャンプの楽しさを教えてくれる、素晴らしいギアです。だからこそ、しっかりと安全に扱うためのポイントを確認しましょう。
手斧を安全に扱うポイント5つは、次の通りです。
ポイント
- 周囲の安全確認を行う
- 手斧のヘッドの重さで割る
- グローブを着ける
- ネックガードをつける
- 定期的にメンテナンスを行う
周囲の安全確認を行う
薪割りを始める前に、まずは自分の前方・後方・左右と、周囲の安全確認を行いましょう。
薪割りをしていて万が一手斧がすっぽ抜けた場合、また割れた薪が飛んでいった場合、人にケガをさせてしまう恐れがあります。
少なくとも周囲の人から1~2mくらいは距離をとって、安全に手斧を使えるようにしましょう。
手斧のヘッドの重さで割る
手斧を安全に扱うためには、力一杯振り下ろしてはいけません。
基本的な使い方としては、手斧の刃先を薪に当て、手斧と薪を一緒にトントンと薪割り台に叩きつけるようにして割ります。こうすれば手斧の狙いを外すことなく、薪を割ることができます。
薪が堅くて刃が刺さらない場合には、手斧を頭の高さまで持ち上げて、手斧の重さに任せてスッと落とすようにして薪に当てましょう。この時力まずに、ヘッドの重みを利用して自然に振り下ろすことで、コントロールがブレず、また力が正確に薪に伝わります。
薪が素直に割れるととても気持ち良いので、何度もチャレンジしてみましょう!
グローブを着ける
手斧を扱うときには、必ずグローブを着けましょう。万が一手斧が手に当たった際に、大ケガになるのを防いでくれます。
またグローブを着けることで、薪のささくれから手を守ったり、滑らずにしっかりと手斧を握ることができます。価格も数千円から手に入るので、手斧と合わせて準備しましょう。
キャンプに最適なグローブについては、「設営や薪割りに大活躍!キャンプ用グローブの選び方とおすすめ5選」を参考にしてください。
ネックガードをつける
薪割りをする際に誤って手斧を当て損ねてしまうと、薪が手斧のネックに当たって、ネックの損傷に繋がります。
ネックが損傷すると手斧が折れてしまったり、最悪の場合にはヘッドが外れて飛んでいってしまうかもしれません。そのため、ネックを保護するためにもネックガードをつけましょう。
ネックガードをつければ、薪がネックに当たっても、衝撃を和らげてネックを保護してくれます。またネックガードをつけると見た目もカッコよくなり、オリジナルのカスタムにもなるためおすすめです。
簡単にできるパラコードを使ったネックガードの編み方については、「手斧やナイフに!キャンプギアのおしゃれなパラコードカスタム術とおすすめの編み方5選!」を参考にしてください。
定期的にメンテナンスを行う
手に入れたお気に入りの手斧を長く大切に使っていくためにも、定期的にメンテナンスを行いましょう。
ヘッドが木のヤニやシブで汚れている場合には、刃物クリーナーを使って汚れを落とします。刃こぼれして切れ味が落ちている場合には、砥石やダイヤモンドシャープナーなどを使って刃を研ぎます。
また斧のハンドルが木製の場合には、亜麻仁油を塗り込むことで、しなやかで柔軟性が出てきます。このように小まめなメンテナンスをすることで、ますます愛着の湧くお気に入りのギアになるでしょう。
まとめ
この記事では、非日常を味わえる薪割りに向いた手斧の選び方と、コンパクトでキャンプでも使えるおすすめの手斧7選をご紹介しました。
はじめに、キャンプに手斧は必要かという問いに対して、キャンプの楽しみ方のひとつとして手斧は必要であるという考えをご紹介しました。
また、手斧を選ぶ上で押さえておきたいポイント3つは、次の通りです。
ポイント
- 片手で扱えるコンパクトなサイズ
- ヘッドに力が乗る適度な重量
- 握りやすいハンドルの素材と形状
さらに、手斧を安全に扱うポイント5つは、次の通りです。
ポイント
- 周囲の安全確認を行う
- 手斧のヘッドの重さで割る
- グローブを着ける
- ネックガードをつける
- 定期的にメンテナンスを行う
おすすめの手斧7選を参考に、使いたいと思える手斧を見つけてみてください。
喧騒から離れて自然を楽しむキャンプだからこそ、薪割りを含めて非日常の世界に浸りましょう!
それでは良いキャンプライフを!